アカガエルたちが気持ちよく暮らす方法
ぼくが初めて彼らに出会ったのは、2015年の4月だった。
彼らはまだオタマで、みんなでなかよく、たのしそうに泳いでいた。
そんな彼らをかどわかしたからには、なるだけカイテキにくらしてほしいと願う。
①【オタマの故郷のことをかんがえる】
・ニホンアカガエル☞雑木林の日当りのよい蓮池のなかにうようよしていた
・ヤマアカガエル☞里山の水の干上がりかかった田んぼにぴちぴちはねていた
ということは…
・日当りが良いのが好きらしい
・自由に泳ぎ回れる水の量が必要
・近くに草や木がある
…と考える
・60cm水槽に赤玉土と砂利をまぜた土壌をしいて、水を10cmだけいれる
・陸地になる山をつくる☞ぼくは苔玉を3つおいた
・木を植える☞ぼくは生命力を強いガジュマルと、水に強いとされるヤナギの挿し木をうえてみた☞ヤナギは弱ってしまい、うまく生きれなかった。
・草を植える☞コケとサギソウ植えたが湿気が強すぎてうまく育たなかった。いがいにその辺の雑草を山の上においたら、なかなか元気に育っていた。
・(後日)水中に落ち葉をいれてみる☞野の池には落ち葉がたくさん積もっていた。
③【オタマを泳がせてみる】
・オタマは動物プランクトン(うちにはケンミジンコが住んでいる)やデトリタス(動物の死骸や朽ちた植物)を食べるので、エサはとくにやらない☞エサを入れすぎると腐って水質がわるくなる。
| 朽ちた花を食べるオタマ。腸がうずまき状にみえている |
・イモリ☞イモリ氏はどうもうな肉食動物なので小さなオタマは喰われる恐れがある。食べられない大きさ(イモリ頭ほど)になれば仲良く暮らすみたいだ、なのでオタマが小さなうちは別居させる。
【その後】
・その時はまだイモリ氏がいなかったので、オタマたちはメダカたちと仲良く暮らしていた。
・エサはあげなかった。みんなは水槽内に発生したチャゴケ(植物プランクトン)を喰っていたようだ。
・オタマのエサの好みは A:植物性 ☞ B:動物性 とかわっていくらしい
※大きくなってきたらカツオブシをあげたが非常に良く食べた。
【気をつけたいことー春ー】
・オタマはおぼれる。ぼくは考えもしなかった。足がでて、手が出たオタマは陸に上がるためにエラ呼吸から肺呼吸に変わる。そのときはとてもおぼれやすい。まだ小さな子供なのだから。
☞なだらかな陸をつくる、または、つかまりやすい浮き輪(ハスの葉のように水面に浮かぶもの。例:木片、コルク版)を浮かべる。
| カエル型になる手前のオタマ(5/11) |
| 上陸する仔カエル。この斜面ではきつすぎた(5/13) |
| ハスの葉にすって休憩する仔カエル(5/31) |
☞水槽内から逃げて干涸びてしまわないように、フタをする。
ぼくの水槽では陸からの高さがおよそ20cmあったけれども、仔カエルはその壁を飛びこえて外にでてしまった。水槽のすぐそばでミイラになっていたことがかわいそうで忘れられない。
・仔カエルは木に登る。
いま、4cmになったカエル君たちはもうできないが、小さなアカガエルは身軽なため、よく木に登っていた。これも脱走につながるので注意したい。
【気をつけたいことー夏ー】
・何より、いつも彼らの体が乾かないように気をつけたい。水槽内は温度が上がりやすいので、なるべく風通しがよく、直射日光があたらないようにしたい。
☞木陰や、涼しい隠れ家をつくってあげたい。私は水槽のフタの代わりに、巻き寿司をつくるやつ(竹でできたすきまのある)や、モスキートネットのようなテントをつくり、裾を大きな輪ゴムで水槽に密着させた。
こうすると少しは涼しいし、暗くなりすぎないのでよいかと思った。
・隠れ家は陶器のおちょこをおいてみたら、気に入ってくれたようだ。
・イモリ氏が一疋の一番小さなカエル君にちょっかいをだし死ぬほどおびえさせたので、急きょ、カエル君たちには陸世界へとうつってもらう。
【気をつけたいことー冬ー】
・冬眠!これは難しい。
A: アカガエルは落ち葉のしたで冬眠する
B: アカガエルは水中で冬眠する
このふたつの説がぼくをまどわす。
a: 陸世界で冬眠させる☞落ち葉とミズゴケが詰まったガジュマルの林☞30×30×50
b: 水世界で冬眠させる☞コケ玉の島のある水槽の湖☞60×30×40
彼らにはどちらが心地よいのか?
①「b」の水世界にいてもらう☞11ー12月(水温:15度☞10度)
・コケ玉の上にもぐれる程度に落ち葉をおいたので、寝るときはその中にはいっていた。
・晴れた日には水が温かくなるので、顔だけだしてお風呂のようにつかっていた。
・12月末のある日、一疋が水死体のようなかっこうで発見される。水温はおよそ10度。彼は生きていたのだが恐ろしくなったので陸世界に移すことにする。
※エサは一日おきくらいにナメクジを1−2匹あげたら食べた。
②「a」の陸世界にいてもらう☞1ー2月(気温:10度☞5度)

・小さな池をおいたので、よくその中にいる。
・寒くなると、落ち葉の下にもぐり、数日出てこなかった。
・よく水世界のほうを見ている
※エサはとくにあげていない。
・寒くなると消化の働きが悪くなるので、うまく消化できずに病気になってしまうことがあるらしい。
・陸世界には小さなシマミミズがうようよいるので、食べる気になったら食べたのかもしれない。
こうして彼らは1歳になる!
ぼくの水槽では陸からの高さがおよそ20cmあったけれども、仔カエルはその壁を飛びこえて外にでてしまった。水槽のすぐそばでミイラになっていたことがかわいそうで忘れられない。
・仔カエルは木に登る。
いま、4cmになったカエル君たちはもうできないが、小さなアカガエルは身軽なため、よく木に登っていた。これも脱走につながるので注意したい。
【気をつけたいことー夏ー】
・何より、いつも彼らの体が乾かないように気をつけたい。水槽内は温度が上がりやすいので、なるべく風通しがよく、直射日光があたらないようにしたい。
☞木陰や、涼しい隠れ家をつくってあげたい。私は水槽のフタの代わりに、巻き寿司をつくるやつ(竹でできたすきまのある)や、モスキートネットのようなテントをつくり、裾を大きな輪ゴムで水槽に密着させた。
こうすると少しは涼しいし、暗くなりすぎないのでよいかと思った。
| ぼくがつくったネット 左の水槽ー水世界 / 右の水槽ー陸世界 |
・隠れ家は陶器のおちょこをおいてみたら、気に入ってくれたようだ。
・イモリ氏が一疋の一番小さなカエル君にちょっかいをだし死ぬほどおびえさせたので、急きょ、カエル君たちには陸世界へとうつってもらう。
| 陶器のお椀の小池をおく。おぼれないようにミズゴケを入れておくと安全 |
【気をつけたいことー冬ー】
・冬眠!これは難しい。
A: アカガエルは落ち葉のしたで冬眠する
B: アカガエルは水中で冬眠する
このふたつの説がぼくをまどわす。
a: 陸世界で冬眠させる☞落ち葉とミズゴケが詰まったガジュマルの林☞30×30×50
b: 水世界で冬眠させる☞コケ玉の島のある水槽の湖☞60×30×40
彼らにはどちらが心地よいのか?
①「b」の水世界にいてもらう☞11ー12月(水温:15度☞10度)
・コケ玉の上にもぐれる程度に落ち葉をおいたので、寝るときはその中にはいっていた。
・晴れた日には水が温かくなるので、顔だけだしてお風呂のようにつかっていた。
・12月末のある日、一疋が水死体のようなかっこうで発見される。水温はおよそ10度。彼は生きていたのだが恐ろしくなったので陸世界に移すことにする。
※エサは一日おきくらいにナメクジを1−2匹あげたら食べた。
②「a」の陸世界にいてもらう☞1ー2月(気温:10度☞5度)
・小さな池をおいたので、よくその中にいる。
・寒くなると、落ち葉の下にもぐり、数日出てこなかった。
・よく水世界のほうを見ている
※エサはとくにあげていない。
・寒くなると消化の働きが悪くなるので、うまく消化できずに病気になってしまうことがあるらしい。
・陸世界には小さなシマミミズがうようよいるので、食べる気になったら食べたのかもしれない。
③水世界にもどす☞3月
こうして彼らは1歳になる!
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