How to keep some litlle shrimpー小さいエビの育て方

レッドチェリーシュリンプの育て方【ローレンツ・アクアリウム式】

※レッドチェリーシュリンプは外来種で自然に帰すことができない。放流は禁じられている

※ここでは僕の育てたローレンツ水を使うことでその手間いらず水槽が簡単にできる方法を紹介する。
 ☞参考「ローレンツ・アクアリウムの作り方」

レッドチェリーシュリンプは台湾産のミナミヌマエビである。基本はミナミヌマエビと同じで水温22-26度が適温だそうで、繁殖(淡水)も旺盛らしい。
寒さに若干弱いようで、僕のうちの水温(冬期10〜15度)では日当りのよいとき(20度)以外はおとなしく、繁殖はしていない。

【用意するもの】

①水槽(エビ10疋で金魚鉢程度)
・増えたなら大きいものに変えねばならない
☞「水槽の大きさと水温変化」参照

②(その辺の砂利でもいいが)鹿沼土または赤玉土(園芸店で売っているなるべく粒の大きい栄養分の少ない土)

③水草(光合成をする緑色のもの、ネットでも買える)、理想は近所の川に生息しているもの

④落ち葉、公園などで拾える広葉樹(ケヤキ・コナラ・クヌギ)のものがよい(イチョウ・モミジ・サクラは微生物がつきにくいため不可)

⑤水に強い木(ガジュマルやマングローブ、またはベンケイソウやアロエのような多肉植物)

⑥3日間以上汲み置いた水(水道水はカルキが含まれているため汲み置きが必要)か、ペットボトルの軟水(日本の名水系)—[B]

⑦ローレンツ水—[A]

⑧水温計(夏に水温が30度を超すといけない)

【手順】
※水槽の置き場所は窓辺の明るい場所がよいが、夏の直射日光で水温が上がりすぎない場所がよい

①水槽に土を敷き詰める(3cm程度)

②水草を植えこむ(水を入れると浮いてくることがあるので小石などで抑えるとうまくゆく)

③落ち葉を敷き詰める

④ローレンツ水[A]と用意した水[B]を混ぜながら水槽に入れる
⑤ガジュマルや多肉植物の根の先が水に触れるように置く(根が浸かりすぎると窒息死します)
 例1−水槽上に網を張りその上に植物をのせる
 例2−植物に針金(さびないもの)を巻き付け水槽の縁にフックのようにかける


【日々の責務】
※レッドチェリーシュリンプに餌は必要ない。彼らは腐葉や藻や珪藻(植物性プランクトン)さらには死んだお仲間を喰っている

①朝、夕、気づいたら、水槽内の様子をみる
・(晴れた日には)水草どもが空気の泡をもりもりつくっているか(光合成)
・貝どもが浮いてきていないか☞酸素不足か?☞植物に日光を良くあてて光合成をしてもらう
・植物どもが育っているか☞日光(紫外線)がよくあたっているか
・死体がないか(脱皮の皮を死体と間違わないように)☞大量死☞水質悪化強☞水を2/3あたらしいものにかえる
・動物どもが増えすぎていないか☞酸素不足や、毒物処理が間に合わなくなる恐れあり
・動物性プランクトンどもが元気か(よぉぉぉぉぉく見るとぴんぴん泳いでいる)☞かれらは植物性プランクトン(水の中のなにやら緑色のもの)や他の微生物を食べているらしい☞彼らが増えると小魚の餌になるので、さらに餌やりが必要なくなる
・水は白くにごっていないか☞毒物処理がうまくない☞バクテリアどもを増やしたい☞落ち葉をいれる(バクテリアたちの住処、餌)※けれどアンモニアなどの無機物を分解する独立栄養細菌は増えるのに時間がかかる
僕の水槽ではバクテリアがよく増えたようで白濁が起こったことがない。むしろ珪藻(植物プランクトン)であるチャゴケが増えた
・チャゴケが増え過ぎている☞硝酸塩(植物どもの栄養)がありすぎるため、植物プランクトンであるチャゴケが増えている☞植物を増やすか、動物どもを減らすか



②水温を確認する
・30度を超えていないか
・昼と夜の温度差がはげしすぎないか(10℃以上は危険)

③水かさを確認する
・減っていたら汲み置き水(軟水ミネラルウォーター可)をたす

④臭いを嗅ぐ
・どぶ臭くないか☞動物が多すぎるかバクテリアが少なすぎて濾過が追いついていない
※底にデトリタス(死骸や排泄物)が溜まっていくのは腐葉土がつくられるのと同じなので、かき混ぜなけいかぎり臭くないはずである。

以上



【注意事項】


①僕の育てた水はすでに生態系に必要なバクテリアとプランクトンが発生しているようなので水槽の水替えの必要がないけれども、蒸発し、減った水の分は必ず[B]の水を補って頂く。

②完全に自然の循環にまかせているため、水槽に入れる動物の数植物の数を制限しなければならない。
動物の数が多すぎると濾過(有毒物処理)が間に合わず、植物が死に、最終的に動物も死ぬことになる。
植物の数が少なすぎるとそれも同じ結果となる。
そのためこの水槽ではたくさんの動物を飼うことはできないのだ。
※その加減が難しいので、毎日よく様子をみてあげたい

③水槽ができて三カ月は様子を見て、植物が育ち、酸素量が増えるようであれば少しは動物の数を増やせるやもしれぬが、その際も少しずつ増やし様子を見てほしい。
・酸素は水草の葉からでるので、緑を水中に増やしたい

④ヒメタニシやサカマキガイなどを一緒に入れておくと、水質悪化がわかりやすくなり(酸素が少なくなると水面に貼り付く、またアルカリ性に傾きすぎると大量発生する)、水槽面の掃除役も担う。
僕はカワニナ(ホタルの餌、わりときれいな水を好む)を入れている、が、でかすぎる。

コメント